数年前に、ずーっと続けてきた運動を引退したんですが、それ以来、なんだか風邪をひきやすくなりました。
そんな私にとって、怖いのがインフルエンザです。
かかれば、最悪!
激しい症状に襲われ、1週間は安静必須。しかも、私だけでは終わらず、確実に家族へ感染。子供へ感染すれば、会社を倍休まなくてはいけません。
絶対かかりたくない病気です。予防したいですよね。
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マスク付けたり、手洗い・うがいしたり、湿度を保ったりといろいろとありますが、中でも、日本国が推奨するのが「予防接種」です。
この、予防接種。国が推している割には、意外と賛否両論ありますよね。
とても不安になる意見もあります。実際どうなんだろう。ということで、自分で調べてみました。今回はそんな内容です。
インフルエンザの種類とは?
まず理解したいのが、インフルエンザの種類です。インフルエンザには、大きくA型、B型、C型の3種類あります。A型ウィルス ~変化し続ける型~
インフルエンザで最も怖いのが、このA型です。このA型のウイルスの大きな特徴は、毎年型を変えることです。型が変わると、それだけワクチンの予想がしにくく、当たり外れがでてきます。
さらに感染力が強いものが多く、要注意の型です。
また、このA型は数十年に一度、大きく変化することがあります。これを「新型インフルエンザ」と言います。この新型は予想が難しく、ワクチンが外れることが多いため、テレビなどでも、大きく騒がれます。
B型 ~ワクチンで予防可能な型~
B型ウイルスは、A型に比べ変化の割合が小さく、予防接種の効果のでやすい型です。一昨年前データだと、A型:80%、B型:19%の割合で流行(日本臨床内科医会調べ)しました。この年は、比較的ワクチン的中率の高い年だったと思いますが、このB型の割合が的中率が高くなる一因となっています。
また、B型は、A型に比べると、流行時期が遅いのも特徴です。A型は、12月から1月に流行することが多いのに対し、B型は2月から春先にかけて流行します。
C型 ~微弱で影響の少ない型~
C型は、季節によらず感染することが特徴ですが、ほとんどウイルスが変化しないため、予防しやすい型です。また、症状も軽く、一度感染し免疫がつけば、ほとんど変化しないため、ほぼ心配する必要がありません。ほとんどの人は、5歳までには感染し免疫がつきますので、あまり話題にもなりません。
インフルエンザワクチンとは?
インフルエンザワクチンについても、少し調べました。予防接種に使われるインフルエンザワクチンは、3種類のウイルスの基(「株」と呼ばれる)を合わせたものになっています。
例えば、2014年度のワクチンの構成はこれです。
<ワクチン株>
・A型/カリフォルニア/7/2009(X-179A)(H1N1)pdm09
・A型/ニューヨーク/39/2012(X-233A)(H3N2)
・B型/マサチュセッツ/2/2012(BX-51B)(山形系統)
先ほどお話した中のA型2種類と、B型1種類で構成されています。どうやって決まっているかは後でお話しますが、やはり予想の難しいA型が中心となっています。
このワクチンの中身は、毎年10月頃、国立感染症研究所のホームページで公開されます。
ワクチン株ってどうやって決めているの?
というわけで、変化するA型をいかに予想するかが的中率のポイントになっています。ワクチンの選定は、1年前から始まります。
以下厚生労働省ホームページからの引用

世界保健機構(WHO)の9月、2月の情報を元に、日本の国立感染症研究所が決定する流れです。
インフルエンザウィルスの多くは、渡り鳥が媒介し、渡り鳥の動きと共に、感染域が拡大していきます。運よく、日本が世界に先駆けて発生することは少ないようなので、他の地域の情報を参考にワクチンが作られています。
これだけ考えると、的中率はもっと高くてもいいようにも思えますが、製造に少し時間がかかるんですね。ワクチンって、鳥の卵を使って作ってるらしいんですよ。ちょっと驚きですよね。
そのため、10月の摂取開始に向け、4月頃にはワクチンの構成を決定する必要があります。この6ヶ月前の予想が勝負の分かれ目になるんですね。
海外の予防接種事情

だいぶ理解が進んだところで、海外の予防接種の事情も見てみましょう。
「ワクチン先進国」と言われるアメリカ。
1960年代の風疹大流行をきっかけに、国が目標を掲げ、ワクチン接種を積極的に推進しています。
インフルエンザワクチンも例外ではなく、なんと近所のドラックストアやウォルマートなどで予防接種が受けられるなど、受けやすい環境が整備されています。
さらに、フルミストと呼ばれる「経鼻生ワクチン」がアメリカにはあります。その発症予防効果は90%とも言われているようです。ちなみに、日本でも受けられるようですよ。
それでも、結果、成人の接種率は、日本40%に対して、アメリカ30%とやや低めです。日本と同じように効く効かない、副作用があるないの議論があるようです^^;
どの国も同じなんですね・・・。
おわりに
なんとなく、的中率の仕組みが分かりましたか?インフルエンザ予防接種の疑問は減ったでしょうか?とは言っても、まだまだはっきりしていない部分も多く、その答えが出るのも先かと思います。
今後も、自分で考えて決める年が続くと思いますが、その際は、国立感染症研究所のホームページに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
今年はどうしようかなー?