これまで、インド式計算法を使って、
20までの掛け算の暗算
「34×36」型の暗算
の方法についてお話してきました。今回がいよいよ最終回です。今回は、インド式で(3)「96×97」型の暗算です。
この100に近い2数の掛け算は、テストや試験のための勉強だけでなく、日常生活でも役に立ちます。
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例えば、「96,000円の商品が、3%OFFです。」
どのくらい得しているでしょうか?なんて時に今回の内容が役に立ちます。
もちろん、受験などでも頻出の計算ですので、知ってて損は無い方法だと思います。
「96×97」型とは?
「96×97」型とは、以下の条件を持った型のことです。条件が幅広いため、汎用性の高いのが特徴です。
また、先ほどの「96,000円の3%OFF」の場合なら、「96×97」が即座にできれば、どのくらい得するかが分かりますね。とっても便利です。
では、早速「96×97」を計算してみましょう。やり方はこんな感じです。
① 数値の右側に100から引いた数を記入します。今回の場合、4と3。
② この数値を掛け合わせます。4×3=12。
③ 100からこの数値を引きます。100-7=93。
④ ②、③を合わせで終了。9312。
この計算がこれほどまでにシンプルになるとは、本当、インド式恐るべしです。慣れれば暗算もできますね。さきほどの問題も「96,000円の3%OFF」もすぐに答えがでます。
では、追加で例題です。
「9,500円の8%オフはいくらでしょう?」
「95×92は、”5”と”8”だから・・・、8,740円」
ほんの2分前は、暗算なんか到底ありえなかったこの計算も、今や、簡単な問題に見えてきませんか?
応用編
先ほどのコツを、200に近い2数の掛け算に対しても応用ができます。例えば、「196×197」。
考え方は同じです。
① 数値の右側に200から引いた数を記入します。今回は4と3。
② この数値を掛け合わせます。4×3=12。
③ 400から「4+3」の2倍を引きます。400-14=386。
④ ②、③を合わせで終了。(38612)
このレベルまで暗算できるようになれば、もはや暗算王です!
「あいつはなんであんなに数字に強いんだ?」
と仕事場でも一目置かれる存在になること間違いなしです。あなたの評価を上げる「武器」となるでしょう。
証明してみましょう!
それでは、「96×97」型を、この公式を使って証明してみましょう。(X+a)(X+b)=X*X‐(a+b)X+a*b
96×97 = (100‐4)(100‐3) = 100×100‐(4+3)×100+4×3 = ((100‐(4+3))×100+4×3
千の位、百の位は、「100-(4+3)」。十の位、一の位は、「4×3」。となり、理屈的にも証明されました。
おわりに
インド式暗算法は、とりあえず今回は終わりです。これまでお話したのはこの3つです。(1)「20までの掛け算」の暗算
(2)「34×36」の暗算
(3)「96×97」の暗算
コツを覚えるのは、3分もかかりません。それなのに効果絶大です。計算ミスも減ります。テストの成績も上がります。仕事の評価も上がります。
しかも、今回紹介したのは、ほんの一握り。
48×25=12×4×25=12×100=1200
これだって、コツです。あなたなりの裏ワザ見つけるのも、面白そうですよね。是非参考にしてみてください。ありがとうございました。