はじめに
マンションをリノベーションする際に、私たちが特に気を使ったのが、床の防音対策です。
リノベーションを検討し始めた時、子供は、2歳児が1人、お腹の中に1人でした。
当時は、1階に住んでいたので、それほど子供の足音などは気にしていなかったのですが、
今回は、8階です。後々は、男2人になります。先々暴れだすことは予想できます。
また、リノベーションするマンションは、大概年代ものですので、
・防音対策は、今のマンションよりもやや劣る。
・住人は高齢者も多く、静かに暮らしている。
ため、より注意しなくてはいけません。
さらにもう一つ大きな理由は、下の階の方です。
私の購入した部屋は、以前はダンス系の教室をしていたようですが、
下の階の方とトラブルがあったと不動産さんから聞きました。
実は、中古マンション購入後、下見に行った際も、
「もう少し静かにしてほしい」
と話がありました。そんなかんなで、床の防音対策に力を入れたんですね。
今回は、その内容についてお話します。
床の遮音等級の目標は・・・
床には遮音等級というのがあります。
LL値と、LH値がありますが、子供の飛び跳ねたり、走り回ったりする音は、LH値になります。
今回は、L-40を目標にしました。
「遠くから聞こえる感じ」までレベルまでもっていこう!
ってことで施工会社さんと相談を始めました。
リノベーション前は・・・

中古マンションを購入の際、重要事項説明書には、
「リフォームを行う場合は、遮音等級L-45以上を使用のこと」
とありましたので、L-45以上と思われます。
昔の一般的な「転ばし床」って言うんですかね。
いづれにしても、この状況で、下の階の方は、
・歩く音はやや聞こえる。
・ドアを閉める音なども聞こえる。
です。実際床下を見ても、あまり、遮音に気を使っているって感じではなかったので、
改善しろがありそうでした。確実に以前よりは良くなるなーって感じが分かって良かったです。
対策仕様はこれ!

最近のリフォームでは一般的な、二重床です。
ポイントは、支柱下に、防音ゴムを加えていることでしょうか。
このゴムは、クッション材+スラブとの固定の役割を担うようで、
良く言われる太鼓音が低減される仕様です。
さらに、
「グラスウールをひこう!」
「スラブを厚く補強しよう!」
とかいろいろ検討しましたが、施工会社の調査の結果、
これが一番!ということで、置床上に遮音マットを敷きました。
理論上これで遮音等級が一つ上がります。
合わせると、大体L-35ぐらいですかね。
70平米でこの感じだと、費用は、大体床工事全体で50万円。
プラス遮音マット代10万円ぐらいです。
施工会社は、
「ここまで必要ないかもしれませんよ。」
と言っておりましたが、不安でしたし、
プラス10万円程度であればと、結局これに決めました。
結果は・・・
床の工事が終わったある日のことです。理屈上は、L-35になりましたが、やっぱり、不安です。
スラブ厚やその他の原因で、大分聞こえ方も変わってくるようですし。
「ならば、直接確認しに行こう!」
ってことで、管理会社、管理組合と下の方に無理を言って、
直接聞かせてもらうことになりました(^^)/
携帯電話で通信しつつ、嫁と子供は上に、私は下の階へ!
そして、検証のため、嫁と子供にジャンプしてもらいました。
「んっ?飛んだ?」
ほとんど聞こえませんでしたね。
注意して聞けばかすかに聞こえるかな?程度でした。
さらに、検証のため、思いっきり床をキック!
これでも、遠くから聞こえる程度でした。
大体、L-40程度の遮音性ですかね。理論上のL-35には
届かなかったものの、良かった~。
おわりに
現在、リノベーションして、2年が経過しています。2人の息子は、毎日ドタバタ騒ぎです。
走って、飛んで、喧嘩して・・・
ここまで騒がしいとは・・・当時は思ってもみませんでした。
それだけに、本当防音対策しといて良かったと思います。
今のところ、下の階からの苦情もありません。
全員立ち合いで、音チェック実施したのが効いたかも知れませんがw
子育て家族にとってみれば、ここまで防音対策しなくても、
「子供がいるんだから音がするのは当たり前でしょ?」
「十分気を付けてますよ。」
ってのも、ごもっとも!なのかも知れませんが、数十年一緒に住むわけですから、
できれば、わだかまりなく過ごしたいですよね。費用も思ったより、
かかりません。
是非参考にしてみてください。