はじめに
この前、居酒屋で食べた、塩ゆでそら豆が究極に美味しかったんです!柔らかくて、苦味がなくて、程よい塩加減で。
実際、子供の頃にも何度か食べたことはあります。
その頃は、まだまだ子供だったため、その独特の風味に翻弄され、
その奥に隠れ持つ神秘の味を感じることができなかったかもしれません。
でも、大人になってからも、ここまで美味しかったイメージはありませんでした。
なんでだろう?
その週末、私は大きな使命を持って、
市内の大きな図書館へ向かいました。
そして、分かりました。
そら豆の選び方やゆで方で、味の差が出るんですね。
では、その理由を見ていきましょう。
「味も栄養も3日間」
そら豆は、「味も栄養も3日間」と言われるほど鮮度が重要です。これが美味しさを左右します。
鮮度が落ちると、少し苦味がでます。
また、空気に触れるとすぐに固くなってしまいます。
固くなっても、味自体はより濃厚になるので大きな問題ではありませんが、
こうなると塩ゆでよりも、スープなどの方が美味しく食べられます。
という理由から、塩ゆでそら豆にとって、重要なのは鮮度ということが分かりました。
スーパーでの選び方
鮮度の良いものを食べるためには、もちろん選び方です。スーパーで並んでいるそら豆を見て、鮮度の善し悪しをどう判断すればよいでしょうか?
答えは、
見た目が良いものを選ぶこと
です。具体的には、色とつやと弾力です。
さやの色が濃い緑色で、つやがあって、ふっくらとしているものを選ぶ。
また、さやの表面にもうっすらうぶ毛が見えるものは、かなり新鮮です。
ふっくらとしているというのは、さやの中のある白いうぶ毛に弾力がある
ということですね。弾力があれば、新鮮で元気な証拠です。
また、色ですが、変色などしているものは、鮮度が落ちますね。
食材によっては、愚直な感じのものが良いとか、変色しているものがいいとか
いろいろありますが、そら豆は見た目で良いようです。
言わずもがなですが、さやが付いていないそら豆は、茹でて食べるには不向きですね。
美味しくなる調理方法
調理で、気を付けるのは、「いかに早く、固くせず、味を浸透させるか。」
これが勝負でしょう。そのポイントを抑えた動画がありました。
注意したい4つのポイントは、
1.さやから取り出すのは、調理の直前に
2.茹でる前に切れ目を
3.塩は味見するとじっかり味が感じられる程度まで入れる
4.お歯黒があったら、スープや揚げ物に
4の補足です。動画の中では、お歯黒のあるそら豆もバリバリ使っていましたが、
柔らかい食感を追求するなら、これです。
「お歯黒」の説明は動画の中にありましたが、これが緑色の豆は若くみずみずしい味わいです。
これが黒色の豆は熟した状態です。
黒の場合は熟した状態なので、味が濃いです。
よって、揚げ物、スープ、煮物にすると美味しいです。
その際は、お歯黒を取り除いてから茹でると、火の通りも早く味もよく染みるようです。
居酒屋でよく出る理由
理由は、そら豆に含まれる成分が優れているからです。見れば見るほど、食べたくなるような健康効果の表われる成分が含まれています。
1. 豊富なタンパク質・・・肝臓の負担を和らげる
2. ビタミンB1・・・アルコールを分解する
3. レシチン、ビタミンB、C、E・・・コレステロール値を下げる
4. カリウム、鉄分などミネラル類・・・疲労回復、貧血予防
3ですが、これ故、「コレステロール値を下げる豆の王様」と呼ばれています。
*注意点
一つだけ注意点を。”ソラマメ中毒”という言葉があります。ソラマメに含まれる毒性物質によって起こる食中毒である。(Wikipedia抜粋)
現象としては、地中海沿岸、北アフリカ、中央アジアなどでよく見られる疾患で、
日本ではあまり報告はありません。理由としては、
・発症が多い地域では、そら豆が日常生活で多食されている。
・遺伝的要素が高い。
があるようです。日本人が発症することは、少ないようですが、
多食は良くないので、ほどほどに。
おわりに
今じゃ、居酒屋に行けば、最初にそら豆を探すぐらい、大好物です!幸いなことに、我が千葉は、全国でも上位に入るそら豆生産県ですので、
そら豆に出会える率も高く、嬉しいかぎりです。
しかも、肝機能の保護、疲労回復、貧血防止のオプション付きで、
本当にいい食べ物に30代にして出会えることができました。
これまでは、性格上、新しい食材を食べてみるってことは少なかったんですが、
今では、どんどんチャレンジしてます!
そういえば、この前食べた、ジーマミー豆腐美味しかった~